「あふれた愛」
2008年 06月 26日
=====
心が弱ってる時に読んではいけない作家、日本一の
天童荒太ですよ。(わたし調べ)
これは4つの短編集。
全部に心が壊れてる人か壊れかかってる人が出てきます。
この人の小説って二次関数のグラフみたいに、
ぐぐぐ~っと落ち込んで、最後にぐっとあがることが多いんだけど、
短編だけに落ち方がちょっと浅くて、
比較的心安らかに読むことが出来ました。(そこまでして読む?)
ソフト天童荒太って感じで、天童荒太初心者にはいいかも。
ところで、前にテレビに天童荒太が出てて、
どんなチョイ役の人も、全部バックグラウンドを完璧に設定すると
言ってたんだけど、この人の作品で、そんなことしてるなんて
ご本人も相当、大変な思いをされていることでしょう。
それを想像しただけで、ため息がでそう。