「アフリカの瞳」
2007年 07月 24日
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久々、ハハキギホウセイです。
何年か前に読んだ「アフリカの蹄」の続編です。
前編ではアパルトヘイト下の南アフリカで
黒人と一緒に戦う日本人医師の話でしたが、
今回はエイズの蔓延する南アフリカで、
製薬会社や政府などにモルモットのようにされている
黒人貧困層と一緒に戦う日本人医師(同じ主人公)の話です。
ハハキギホウセイは元お医者さんだけあって、
医療系の小説の場合は、専門用語がやたらに多いという
難点はありますが(もちろん長所とみることもできますが)、
基本的に小説なんて楽しく読めれば目的の大半を達成できてる中で、
さらに社会問題についても理解できるという二重のメリットがあるのです。
今回この小説では、ハハキギホウセイは、
先進国の中途半端な援助の仕方について、ご立腹なわけで、
ニュースもうわっつらしか聞かない、
私みたいなタイプには、がつーんと来ましたね。
日本やアメリカが舞台のミステリーだと、
いい人だと思ってたら悪い人だったとか、
裏があったとか、いろいろ複雑ですが、
もっと根源的な生きるか死ぬかという世界ですから、複雑さはありません。
それでも、どきどきはらはら、手に汗握ります。