「重力ピエロ」
2007年 07月 15日
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家族の物語。ミステリー(なのか?)。
遺伝子関係の会社に勤める長男が主人公。
公務員の父と超美人の母と美形の弟がいる。
そしてちまたには連続放火魔。
ふつうミステリーってのは、
「えぇぇ~~っ」ってことが最初に起こるとか、
「この人怪しいな~っ」て人が出てくるとかアリマスが、
伊坂作品は、一体全く何も起こっていないのか、
それとももう事件が始まっているのか、
境目がはっきりわからない。
それが最後まで続くので、なんか読みにくいんですよ。
んがっ、はまっちゃったんですねぇ。伊坂ワールドに。
以前、伊坂作品に出てくる人やなんかがここでも出てきて、
順番に読んでてほんっとに良かった。
なんか面白い小説や映画って、すんごく人に勧めたくなるような
「ダビンチコード(小説)」とか「パイレーツオブカリビアン」みたいなのと、
勧めたくないけど、誰かが「あれ、面白いよね」と
言ってくれるのを待ってるみたいなに分かれまして、
伊坂モノなんかは明らかに後者なんですよ。
(ちなみに他の勧められない人は
乙一や「リング」以外の鈴木光司あたりですかね~)