「架空通貨」
2012年 08月 03日
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元銀行員でお馴染みの(いや本当は直木賞でお馴染みの)池井戸潤。
もう、池井戸潤がとまりません。
主人公は元アナリストの高校教師。教え子の女子高生の父親が経営する会社が破たんしそうだということで、女子高生と一緒に中部地方の地方都市にある企業の私募債を回収しようとする。んが!
小説で一番怖いのって、殺すだの殺されるだのという世界で、あとは人間の狂気も怖い、独裁国家の生活ももちろん怖い。でも、お金の話でここまで怖いってのは、びっくりした。
こんなこと、世の中にある!?っていう展開でした。
いや~、まだまだ池井戸潤がとまらない気がする。